前回は、テールについて解説したので、今回はボトムの形状について、Lukeから教わった内容を解説していきます。
奥が深いサーフボード、自分にあったサーフボード、マジックボードに出会うために!

サーフボードのボトム形状は、コンケーブを入れた物が主流となっています
では、コンケーブとは?どんな物なのか。

コンケーブはボトムに溝のような凹みをつけ、その凹みにより水流を発生させることで直進性能やコントロール性能を良くすることです。
ですが、単純にコンケーブを入れれば良いわけではありません。
コンケーブの入れ方次第で様々なメリット / デメリットが発生するため、サーフボードデザイン時やシェイプ時には、非常に繊細な調整を実施しています。

ボトムデザインについて

ここでは、主だったコンケーブデザインとその他ボトムデザインを解説します。

シングルコンケーブ

シングルコンケーブは直進性が高くなり、テールエリアに強い揚力を発生させます。
そのため、スピードが得やすくなりますが、サーフボードのコントロール性能は若干難しくなります。

また、シングルコンケーブは細かいターンよりも、大きなラインでドライブをさせるライディングに向いています。
波が肩以上のサイズでドライブを効かせたライディングを求める時や、小波でパンチの効いた爆発力あるサーフィンをしたい方におすすめのコンケーブです。

シングルコンケーブ

メリット

  • 直進性が高い
  • スピードを得やすい
  • 揚力を得られる

    デメリット

    • コンディションの影響を受けやすい
    • 若干、動かしにくい

      シングル〜ダブルコンケーブ

      シングルコンケーブの欠点である操作性を補うため、テイル側にダブルコンケーブを設定し、1つだった水流がテイル側で水流が2つに別れる仕組みで、シングルコンケーブエリアで推進力や揚力をアップし、ダブルコンケーブエリアでコントロール性が高くすることが可能になりました。

      シングルコンケーブ同様に揚力が得られるのは、水の流れを大きな入り口から小さな出口に向けて流れるようにしているためです。
      小さな出口に向けて、水が流れる際に勢いが増すため、揚力が得られます。
      また、その小さな出口エリアがターンのきっかけ作りにも役立つため、コントロール性能も良くなります。

      シングル〜ダブルコンケーブ

      メリット

      • 力のない波にも適している
      • 操作性の向上
      • 揚力が発生しやすい
      • スピードを得やすい

        デメリット

        • コンディションの影響を受けやすい
        • サイズのある波でコントロール性能が低下する

          シングルインダブルコンケーブ

          シングルインダブルコンケーブは、シングルコンケーブのように見えますが、テイルのフィンエリアにダブルコンケーブをシングルコンケーブの中にさらに凹みを作ったコンケーブデザインです。

          シングルコンケーブの中にダブルコンケーブを形成するため、凹みが深くなります。
          シングルコンケーブとシングル〜ダブルコンケーブの中間的なボトムデザインでシングルコンケーブのコントロール性能を補完するデザインです。

          コンケーブが深くなると、海面コンディションの影響を受けやすくなるため、グッドコンディションでサイズのある波向けになります。

          シングルインダブルコンケーブ

          メリット

          • スピードが上がる
          • 揚力を得られる

            デメリット

            • コンディションの影響を受けやすい

              VEE

              VEEボトムは、船底のようにストリンガー部分を頂点にサーフボードの中心が一番厚い箇所となるボトムデザインです。 サーフボードのセンター部分を中心に水流を左右に分散させています。
              ストリンガーを軸に、左右のレールを切り替えることが容易で、レール to レールがしやすいデザインと言えますが、力のある波向けとなります。

              VEEボトムは、水面を切って走っていく形になるため、揚力が得づらく波のサイズが小さいとスピードを出しづらいので、ダウンザラインもしくはレール to レールで常にターンしつつ加速する必要があります。

              VEEボトム

              メリット

              • レールの切り返しがしやすい

                デメリット

                • スピードが出にくい

                  フラット

                  フラットボトムは、コンケーブ等の加工をしていない状態を言います。
                  この状態は、もっとも安定した状態です。
                  今日のサーフボードでは、ほぼ見られなくなったボトム形状となります。

                  フラットボトム

                  メリット

                  • 安定感がある
                  • ターンしやすい

                    デメリット

                    • スピードが出にくい
                    • ドライブ性能が低い

                      LD Creation サーフボードのボトムについて

                      ROAM

                      ROAMモデルは、LD Creation サーフボードが最もオススメするハイパフォーマンスモデルです。
                      ROAMモデルのボトムは、シングル〜ダブルコンケーブをベースとした、シングル〜拡張ダブルコンケーブという形になります。

                      拡張ダブルコンケーブは、シングル〜ダブルコンケーブのダブルコンケーブエリアを大きくし、カービングやターン性能が良くなるようにチューニングしたコンケーブデザインです。

                      ROAMモデル コンケーブ

                      TB19

                      TB19モデルのボトムは、シングル〜ダブルコンケーブとなります。
                      シングル〜ダブルコンケーブのメリットを最大限に引き出せるよう、最大幅になる部分をテールよりにシフトし、ノーズエリアの浮力を多めにしているので、力のない波でも板をボトムに降ろしやすくしています。

                      TB19は、BONESモデルから派生したサーフボードだったため、モデルの初期生産時はシングル〜ダブルコンケーブ+テールエンドVEEを採用していました。
                      2020年秋以降は、小波コンディションでのパフォーマンスをサポートするように現行のシングル〜ダブルコンケーブとなっています。

                      TB19モデル コンケーブ

                      BONES

                      BONESモデルのボトムは、シングル〜ダブルコンケーブ+テールエンドVEEとなります。

                      この設定は、シングル〜ダブルコンケーブの特徴に、レールの切り返しがしやすくなるように、テールエリアにVEEボトムを組み合わせています。
                      このおかげでBONESモデルは、レール to レールがしやすく、コンディションが整っている際に最高のパフォーマンスをすることが可能です。

                      BONESモデル コンケーブ

                      HYPER FISH

                      HYPER FISHモデルのボトムは、フラット〜拡張ダブルコンケーブという形になります。
                      オルタナティブ系サーフボードの特徴とパフォーマンスショートボードを融合させた、HYPER FISHモデル。

                      ボトム形状は、クラシックなフラットボトムを採用したことで安定したライディングを補助しつつ、コントロール性能を良くする拡張ダブルコンケーブを採用しています。

                      HYPER FISHモデル コンケーブ

                      RAGE CAGE

                      RAGE CAGEモデルのボトムは、フラット〜拡張ダブルコンケーブという形になります。

                      RAGE CAGEモデル コンケーブ

                      コンケーブはライダーをサポートしてくれる

                      初心者は、パドリングが安定せずサーフボードが左右に揺れ、いくらパドルをしても進まないことがあります、これもコンケーブがあることで揺れづらくなり、安定感を得るというメリットになります。
                      さらに、ゲッティングアウトやテイクオフの際も、コンケーブによる揚力が得られるというメリットも考えられます。

                      アクションやテクニックの練習をしている中級者や、パフォーマンスの向上を目指す上級者には、スタイルやコンディションでその時、そのコンディションにあったサーフボードとコンケーブデザインを選択するのが理想です。
                      自分に最も合うアウトライン(モデル)とコンケーブデザインを探してみてください!

                      まとめ

                      サーフボードは、アウトライン、ロッカーバランス、レール、ボトム等、様々な部分を細かくチューニングして、モデル(サーフボード)として完成しています。
                      部分部分のメリット、デメリットではなく、トータルデザインとして、バランスを考慮し、1本のサーフボードとして製作されるので、今回、説明してコンケーブのことも知識として持っていれば、モデルの説明を受けた際に、そのモデルがどのようなコンディションで使うように製作されたのか理解しやすいと思います。

                      参考にしていただけると幸いです。
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